世代を超えて愛される、佐世保っ子のDNAに刻まれた味・銘菓ぽると、チョコローゼ(ぽると総本舗)
佐世保土産の定番、一度食べたら忘れられられないおいしさ。気取らない日頃のおやつから来客時のおもてなし、手土産やお歳暮などの贈り物まで、佐世保っ子の生活のあらゆるシーンで活躍する身近なお菓子です。世代を超えて人々を夢中にさせる佐世保の味とも言うべき銘菓の作り手、ぽると総本舗の3代目社長 近藤英三さんにお話を伺いました。
「ぽると」は、ほろほろ食感のビスケットに上品なゆず風味のようかんをサンドした和洋折衷のお菓子。鎖国時代の海外との窓口・長崎にちなんだ"南蛮菓子"として昭和30年頃に生まれ、以来70年にわたって愛されています。
「土台のビスケット生地に、配合の異なる粒状の生地をのせて焼き上げることで、しっとりなのにザクザク、口の中でほろりとほどける食感に仕上がります。この作業は今でも人の手で丁寧に行っている大切な工程です。ようかんの部分は壱岐産のゆずが主役で、香り高いゆず果皮の油分が含まれるゆず酢と、ゆずペーストの両方を採用することで、口いっぱいに華やかなおいしさが広がるんですよ。」
「チョコローゼ」は洋酒漬けドライフルーツを混ぜ込んだふんわりスポンジを、口溶けのいいチョコレートでコーティングした洋菓子。昭和50年頃の発売なので、こちらもおよそ50年のロングセラーです。
「チョコレート商品のため、10月末~5月上旬までの期間限定販売ですが、近年は熱いファンからの要望に応えて、夏季も直営店でのみ冷凍商品を販売するようになりました。」
「チョコローゼTシャツ」はチョコローゼ好きの地元企業さんが自ら作ってくれたものだそう。本島町本店で購入できますよ。
チョコローゼができるまで
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①洋酒漬けドライフルーツを混ぜ込んだスポンジを型に入れ焼く
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②焼いた生地をチョコローゼのサイズにカット
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③生地にチョコレートをコーティング
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④チョコレートが固まったら崩れないようトレーに入れる
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⑤お馴染みの包装でつつんだら完成!
幼い頃から「ぽると」や「チョコローゼ」の製造を間近で見て育ち、現在は自ら菓子職人として現場に立つ近藤さん。伝統の味を守り伝えつつさらなるおいしさを提供するため、日々の研究にも余念がありません。
2017年には定番「ぽると」の一口サイズ「まごコロぽると」を開発。地元産のいちごや緑茶を使い、かわいらしいパッケージで新たな佐世保名物として認知されるようになりました。
その2年後には甘酸っぱいりんごたっぷりの「りんごぽると」を発売し、国民的キャラクター ハローキティとのコラボも開始。バリエーション豊富な「ぽると」は幅広い世代に今なお支持されています。
「ひそかに人気なのが『特大ぽると』です。直径12〜21cmの4種類で展開をしていて、佐世保のお土産にと買っていただく方も増えています。『ぽると』が好きな方へのサプライズプレゼントやお誕生日ケーキ代わりとして注文してくださる方も多いです。実はサイズが大きくなるほど、ゆずようかんの割合が増えるのでより一層ゆずを感じられておいしいんですよ」と近藤さんは話します。
(※特大ぽるとは3〜4日前までに要予約)
「ぽると」も「チョコローゼ」も、地元のおやつタイムに半世紀以上登板し続け、県外の佐世保出身者たちがわざわざお取り寄せして食べるほどの愛されっぷり。子どもの頃からずっと食べているからか、どちらもときどき思い出しては無性に食べたくなる、もはや佐世保っ子のDNAに刻まれたおいしさなのです。
佐世保市内の取扱店▼
・ぽると総本舗 本島本店
・ぽると総本舗 京町支店
・ぽると総本舗 上町支店
・佐世保銘品蔵(JR佐世保駅構内)
・九州銘菓 佐世保駅前店(佐世保バスセンター内)
・九州銘菓 させぼ五番街店
・鯨瀬ターミナル
・九十九島パールシーリゾート
・弓張の丘ホテル
・道の駅 させぼっくす99
・イオン大塔ショッピングセンター
・させぼ四季彩館