いざ奥佐世保へ!自然豊かな世知原で楽しむアクティビティとおすすめスポット4選
緑豊かな里山と清らかな川のせせらぎ。佐世保の自然を気軽に味わえるアウトドアを体験してみませんか?福岡を拠点に活動しているインフルエンサーの「みーす家」(@mi_suke_trip)ご夫妻が、世知原町で沢歩きとキャンプ飯を体験!さらに世知原おすすめ立ち寄りスポットを紹介します。
沢歩きにキャンプ飯も!佐世保の里山で自然を体感!
ツアーを案内してくれるのは、ネイチャーガイドの堤さんファミリー。沢歩きを始め、カヤックツアー、九十九島の無人島ツアーなどを企画する佐世保の自然とアウトドアを知り尽くしたご夫妻です。「みーす家(@mi_suke_trip)」さんは福岡在住の3人のお子さんがいるファミリー。福岡を中心に親子で楽しめるスポットをインスタグラムで紹介しています。今回は「佐世保の魅力をもっと知りたい!広めたい!」とご夫婦で体験していただきました!
穏やかな佐々川の源流で沢歩き
沢登りは聞いたことがあると思いますが、沢歩きはご存じですか?沢歩きは沢登りよりも気軽にできるアクティビティで、川の中をゆっくり歩いて遡上します。全身びしょ濡れにならないので涼しくなった秋口まで楽しめるのが魅力です。
佐々川の源流は流れが激しくなく、大きな滝もないため、子供でも初めての人でも安心して楽しめます。堤さん曰く「水遊びができる川はいくつかありますが、沢を登っていけるような場所は長崎県内ではここだけかもしれない」とのこと。
ウォーターシューズ、ヘルメット、ライフジャケット(いずれもツアー代金に含まれています)などを装備したらいざ出発。ガイドの堤さんファミリーと一緒に川を遡上していきます。コケの生えた石はすべりやすいので、足元を確認しながらゆっくりと進みます。
冷たい川の水がとっても気持ちよさそう!
親子で行くと、お子さんがすいすいと登って大人があとを追いかけることが多いのだとか。慌てると危ないので焦らず楽しみましょう。
沢歩きの距離も希望に合わせて調整できます。渓流に生息する稀少な生きものの観察もできますよ!
沢を進んでいくと、少し広めの浅瀬に到着。ここは堤さんのお気に入りスポット。テーブルとイスをセットして世知原の銘菓「茶もなか」をお茶請けにティータイムです。
木漏れ日がキラキラと水面を反射。川のせせらぎを聞きながらしばし休憩タイム。
ここは秘密基地?森の中でがっつりキャンプ飯
沢歩きを楽しんだ後は森の中の秘密基地のようなキャンプ場でキャンプ飯をいただきます。
大変なテントサイトの設営はすべてガイドの堤さんが行ってくれるのでツアー参加者は堤さんの案内で食事を楽しむことに専念できます。
まずはピザ作り。お好み具材をトッピングして専用のピザ窯で一気に焼き上げます。トローリとろけるチーズと香ばしいピザ生地がたまりません!
さらに最新の炊飯釜でご飯をたく体験もできます。始めちょろちょろ中ぱっぱ。炊き上げたご飯はフンワリツヤツヤ。ガイドの堤さんがじっくり煮込んでホロホロになった鶏肉料理と一緒に召し上がれ。
キャンプ場は全体が森に囲まれていてまさに癒しの空間。自然の中で鳥のさえずりを聞きながらゆったり食べるキャンプ飯は格別ですね。
食後には炒ったばかりの世知原茶のほうじ茶をいただいてほっと一息。心もお腹も満たされる瞬間です。
ツアー後は山暖簾の温泉でチルタイム
旅の仕上げは、天空の宿 山暖簾の温泉「くにみの湯」で体の疲れをいやします。天然温泉は肌に優しい泉質で、岩風呂と檜風呂があり絶景を眺める露天風呂もありますよ。今回体験した「~奥佐世保~清流と森の癒しを楽しむ、沢歩きツアー」は山暖簾の温泉入浴チケット付きなので、帰宅前に温泉でリラックスしてくださいね♪
お風呂上がりはお茶屋でスイーツを。世知原の和洋菓子店 冨重製菓とコラボした山暖簾オリジナルスイーツ「せちばる茶ロール」はお茶のロールケーキの中にパイ生地に包まれたあんこが入っています。しっとり、サクサク食感で和の味が世知原茶とぴったりです。
展望テラスからの眺めは開放感にあふれ、自然の中に浮いているような感覚。思いっきり自然の空気を吸い込み、この景色を目に焼き付けて記念撮影。楽しいツアーはこれで終了です。
世知原立ち寄りおすすめスポット4選
ここでは世知原町の立ち寄りスポットとしておすすめしたいお店を4か所紹介します。お土産などお買い物におすすめですよ!
真弓精肉店は50年以上続く老舗の精肉店。全国テレビでも紹介された「揚げサンド」で有名です。
甘いマヨネーズで味付けしたキャベツとハムのサンドイッチに衣をつけて揚げています。とってもシンプルですが、ボリューム満点で脂っこさを感じないのが不思議。
「男性なら1パックぺろりと食べてしまいますよ。」と話すのは3代目真弓貴治さん。先代の味を引き継ぎ毎日手作りしています。
考えてみれば、パンをパン粉で揚げるというなかなか斬新な惣菜ですよね。この揚げサンドが誕生したのは1970年代。忠治さんが修業先の精肉店のレシピを持ち帰り、オリジナル商品として販売したのが始まりとのこと。当時は惣菜の食文化がそこまで普及しておらず、揚げサンドが珍しかったこともあり、コロッケや唐揚げと共に地域の人々に愛される存在となりました。
揚げたてはザクザク食感で最高!ぜひタイミングがよければ揚げたてを味わってみてくださいね!
世知原町といえば世知原茶。世知原茶は九州では珍しい浅蒸しで仕上げており、渋みが少なくまろやかな味わいが特徴です。世知原茶は全国でも4%しか生産されていない大変希少なお茶で、爽やかな香りと、濃厚なうまみがあります。
前田製茶は茶農家から始まり、現在生産、加工、販売まで行っています。長年続く茶農家として品質を保ちつつ、ニーズに合った商品を開発し続けています。
「お茶はやっぱり茶葉で飲むのが一番美味しい。急須で飲むおいしさを知ってもらいたい」と語るのは、前田製茶3代目の前田晃宏さん。
土づくりをお茶の基本とし、お茶の可能性を広げていきたいと、和紅茶やフレーバーティ、ビールで楽しむためのお茶パウダーなど新しい商品開発にも熱心に取り組んでいます。
前田製茶ではお茶を気軽に体験してもらいたいと「世知原茶の淹れ方&ほうじ茶体験」も行っています。でき上がったほうじ茶はパックして持ち帰りOKなので、お家で手作りのほうじ茶が楽しめますよ。
冨重製菓は、創業70年を超える老舗の製菓店。緑茶かすてらや、桃カステラなど、長崎らしい和菓子だけでなく、マカロンや焼きドーナッツなど若者の流行をとらえたスイーツも販売しています。数えると100種類以上にも及ぶとか!
創業以来、お店の看板商品として人気を博しているのが「茶もなか」です。世知原茶の粉末を練り込んだあんこは風味豊か。しかも独自の製法で仕上げた餡は滑らかでとろっとしています。かたちもかわいいお茶の葉の形をしているのでお土産に喜ばれること間違いなしです。
実は、この茶もなか。創業以来販売されてきたものですが、20年前に3代目の冨重秀治さんが帰郷しお店で働き始めた際、甘さや大きさなどを改良したそうです。そして2009年には皇室にも献上され、現在の天皇皇后両陛下もお召し上がりいただいたのだとか!
秀治さんは11年前に店を引き継いでからも、さまざまな新商品を生み出し続けています。なかでもおすすめなのはパウンドケーキの「せちばる」です。世知原町を表現した和のパウンドで、世知原の山、茶畑、田畑、石橋がモチーフになっています。白あんでしっとり仕上げているので世知原茶にぴったりです。
世知原茶やせちばる米などの特産品の販売のほか、季節ごとのイベントも開催されます。新鮮な野菜が数多く並び、地域の方だけでなく、週末には福岡、佐賀などからもお買い物に来られる方が多くいらっしゃいます。1キロ袋の世知原茶や、地元の人が作った漬物、いのししの皮を使ったレザー加工品や花苗など、国見の郷でしか購入できないすてきな物産がたくさん!
思わず「安い!おいしそう!」と買い物かごがいっぱいになってしまいそうです。ぜひ自宅用、お土産用に世知原の特産品を持ち帰ってくださいね。