映画「なぎさ」佐世保公開記念!佐世保出身古川原監督の想い
国内外の映画祭で注目を集める佐世保出身の映画監督・古川原壮志(こがはらたけし)さん。
2020年に佐世保市内にある長崎国際大学などでロケが行われ、2023年10月27日(金)からシネマボックス太陽にて公開が正式決定いたしました!佐世保での映画上映を記念し、3年ぶりに里帰りした古川原監督へ特別インタビュー!映画への想い、佐世保への想いをじっくり伺いました。
佐世保で撮影された映画「なぎさ」予告編
国内外の映画祭で注目を集める古川原壮志監督の⻑編デビュ ー作映画「なぎさ」。
主演映画が相次ぐ⻘木柚& 撮影当時 12 歳の山﨑七海の鮮烈な存在が光ります。
映画「なぎさ」イントロダクション
第34回東京国際映画祭 Nippon Cinema Now部門
第70回サン・セバスティアン国際映画祭 New Directors部門
第40回トリノ映画祭 フィクション長編部門 特別表彰受賞
本作が長編デビューとなる古川原壮志監督はテレビCM監督として活躍するかたわら、短編映画「なぎさ」(2017)、「緑の雪(Birdland)」(2019)の製作を通じ、釜山国際映画祭、ショートショートフィルムフェスティバル国内最優秀賞、米アカデミー賞短編部門候補など国内外の映画祭で注目を集める存在。サンダンス・インスティテュートの脚本ラボやフィルメックスの人材育成プログラム「タレンツ・トーキョー」に選出され、長年にわたり長編「なぎさ」の企画・脚本を練り上げてきました。
主人公・文直を演じるのは、青木柚。近年、NHK連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」やドラマ「きれいのくに」、映画「はだかのゆめ」(主演)、「うみべの女の子」(主演)、米映画「MINAMATAーミナマター」など話題作への出演が続き、その才能と圧倒的な演技力で作品へのオファーが絶えない、今最も注目すべき若手俳優です。妹・なぎさ役には、本作が映画初出演となった山﨑七海。若干12歳(撮影当時)ながら確かな存在感で難しい役どころを演じ切りました。共演に、三浦誠己、宇野祥平ら個性豊かな俳優陣が存在感を発揮しています。
なぎさ(NAGISA)
脚本・監督・編集 古川原壮志
出演 青木 柚・山﨑 七海
北 香那 日向 丈 髙橋雄祐 三上紗弥 中島綾花 永井秀樹
宇野祥平 蜷川みほ 三浦誠己
プロデューサー 明里マミ / 撮影 石田 遼 / キャスティングディレクター 元川益暢
ラインプロデューサー 早川 徹 / 助監督 宮本忠栄 / 制作担当 多賀典彬
美術 秋葉悦子 / 録音・整音 小川 武 / 照明 神山啓介 / 衣装 一宮理紗
ヘアメイク 伊藤 聡 / キャスティング 冨岡 萌 / 協力 佐賀県フィルムコミッション 長崎県フィルムコミッション
(公財)佐世保観光コンベンション協会 A Takeshi Kogahara Film /
10月28日(土)映画「なぎさ」古川原壮志監督(佐世保市出身)舞台挨拶決定!
第40回 トリノ映画祭 フィクション長編部門 スペシャル・メンション(特別表彰受賞)作品
10月27日(金)公開の映画「なぎさ」の公開を記念して、古川原壮志監督(佐世保市出身)の舞台挨拶が決定しました!
是非、ご来場ください!
開催日:10月28日(土)14:00の回上映終了後舞台挨拶
登壇者:古川原壮志監督(佐世保市出身)
料金:当日通常料金/全席指定(各種割引・前売券・招待券使用可)
チケット販売日:10月28日(土)劇場 OPEN 時より先着販売
お問合せ先:シネマボックス太陽 TEL.0956-24-5151
佐世保出身の映画監督・古川原監督の地元への想い
佐世保出身の映画監督・古川原監督プロフィール
1982年佐世保生まれ。カリフォルニア州Art Center College of Design, 映画学部卒。映画、 MV、CMのディレクターとして活動。Wieden+Kennedy Tokyo、AOI Pro.を経て、現在 CluB_Aに所属。CM作品はカンヌライオンズ、One Show, Adfestなどで受賞。また短編映画において釡山国際映画祭、ショートショートフィルムフェスティバル&アジアでのジャパン部門最優秀賞・東京都知事賞を受賞、米アカデミー賞短編部門候補選出など。
2017年、 2018年と長編映画脚本「なぎさ」がサンダンスインスティテュート・NHK脚本賞日本代表に続けて選出後、同企画にて2019年フィルメックスタレンツトーキョーに選出。そして初長編映画「なぎさ」が東京国際映画祭、トリノ映画祭、またスペイン最大の国際映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭にて上映。
佐世保での好きな場所や原風景
瀬戸越に住んでいたのですが、家のまわりでよく遊んでいたのでそこが原風景だと思います。小さな川にヤゴがいたり山へクワガタをとりに行ったり、星空がとてもはっきりと綺麗だったことも。東京に引っ越してからはああいった経験は全くできなかったので、幼い頃の特別な時間だと思います。
「なぎさ」佐世保ロケハンやロケでのエピソード(大変だったこと、印象に残っていること)
コロナが始まった時期が撮影だったことが一番の問題でした。撮影準備でさえオーディションが一時ストップするなどいつ全てが止まってもおかしくない状況でした。ロケ地に関しても大学は授業を行わなくなり始めた時期で、どこにも撮影許可をいただけず途方に暮れていたところ、長崎国際大学の尾場先生にコンタクトがとれ、撮影場所としての許可だけでなく生徒さんのエキストラ参加含め様々な部分でご協力していただけました。
「なぎさ」のロケ支援体制
長崎国際大学の尾場先生そして生徒のみなさん、大変な時期にも関わらず親身にご協力いただき感謝の気持ちでいっぱいです。撮影は佐世保市と佐賀にまたがって行われましたが、佐賀での撮影時も佐世保から方言指導に出向いていただいたり、撮影が終わるまでご支援いただけたこととても感謝しております。
今回、「なぎさ」で久々に里帰りされたときのお気持ち
撮影時は正直余裕がなく、故郷を懐かしむ余裕がありませんでした。そのため今回劇場公開で帰郷できることを楽しみにしています。佐世保は自分の生まれた地であり、映画を撮影をした場所であり、それを佐世保で上映できること。とてもうれしく思っています。
コロナで叶わなかったのですが、当初は精霊船を撮影する予定でした。祖父母が亡くなったときにうちから精霊船が出て、それに付き添ったのですが、あの光景も自分の中に残る風景のひとつであり、いつか撮影したいなと思っています。
佐世保市民へのメッセージ
佐世保に生まれて育ち、祖父母が亡くなったことで東京へと移りました。祖父母の死は私にとって初めての人の死であり、死によって残された人々の姿を知る体験でした。体感することで死のもつ意味を初めて理解する、あの感覚を今も覚えています。それから長い年月が経ちましたが、あの喪失の空気を映画に閉じ込めました。映画の舞台は佐世保とは明記してありませんが、方言含め舞台は佐世保付近と設定してあります。もしよければ劇場の独特の雰囲気の中で、喪失の空気を映画から感じていただけますと幸いです。
佐世保に来たら食べてみらんね!古川原監督の好きな佐世保グルメ
佐世保に帰ってきたら食べたい古川原監督の好きな佐世保グルメを教えていただきました!
皆さまも是非ご賞味ください♪
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佐世保豆乳
「佐世保豆乳」は全国でも珍しい、ロケット型の容器に入った甘い豆乳。一見駄菓子のようなフォルムが愛らしい佐世保豆乳は、なんと戦後から人々に親しまれてきた飲み物なんです。現在でも地元スーパーや直売店、佐世保朝市などで販売されています。
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玉屋のサンドウィッチ
佐世保に帰って来たら必ず食べたくなる玉屋のサンドウィッチ。
佐世保玉屋は、アーケードにある佐世保唯一の百貨店で、
ここの1階にある「ラヴィアンローズ」で売られています。
是非ご賞味あれ! -
魚の甘い煮付け
佐世保に帰って来たら食べたい味♪近海で獲れた魚を甘く煮込んだ料理はどこか懐かしい。佐世保市内の居酒屋などでも提供されているので、お勧めの一品料理です。