映画『きみの色』山田尚子監督が佐世保に来訪＆特別インタビュー！

山田尚子監督が来られたのは2024年8月1日のこと。お忙しい中、舞台挨拶の翌日に佐世保まで足を運んでくださいました！
佐世保観光コンベンション協会による取材の内容をお届けします♪

Q．佐世保ロケハンから約２年ぶりの市民文化ホールの印象はいかがですか？

『作品の中の世界そのまま！と不思議な気持ちです。』

作品の中でも感動的なライブシーンのモデルとなった佐世保市民文化ホール。山田尚子監督、改めまして、おかえりなさい！

「ありがとうございます。久しぶりにホール全体を眺めてみて、作品の中の世界そのままだ！と不思議な気持ちになりました。本当に素敵な建物です。」
山田監督も感慨深いようでした。

Q．市民文化ホールがモデルになったライブシーンへの想いを教えて下さい。

『大切にしたのは音を奏でる“緊張感”です。』
 

佐世保文化ホールは、旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館として建造から100年を超える歴史的建造物。2016年には日本遺産に登録されています。山田監督も深く興味を持たれたようで、ロケハンの時は建物の隅々までたくさん写真を撮られたそう。

「このホールをモデルにして、作品の登場人物である３人の高校生が迫力のライブを展開しています。それも、パフォーマンスのための演奏ではなく、“音”を奏でるための演奏です。大切にしたのは、その“緊張感”です。周りの音も聞こえなくなるほど緊張しながらも、演奏に夢中になって時間も忘れてしまう状態。そういった“感覚”をこのシーンでは描きたいと思っていました。いろんな悩みを持った３人がこのステージに立ち、ものすごい緊張と、爆発したいような想いや空気感を感じてもらえたら嬉しいです」
 

作品には建築意匠の細部はもちろん、楽屋も描かれていますので、ぜひチェックしてみてください！

Q．黒島天主堂をはじめ長崎県の教会堂ロケハンはいかがでしたか？

『教会堂のすみずみに清らかでまっすぐな心を感じました。』

長崎県内に点在する様々な教会をロケハンされた山田監督。世界遺産に登録されている五島列島の教会堂など島々を約５日間かけて訪れています。佐世保市からは黒島にある黒島天主堂がモデルになっています。

「本当にたくさんの教会堂を回ってきました。すべての教会堂で感じたことは、信仰を続けるため、そして祈りをつづけるために大切に建てられた教会堂であること。そこに当時の信徒のみなさまの想いの強さ、清らかでまっすぐな気持ち、守りたいものをしっかり守ろうとする強い“心”を感じました。その感覚は今でも私の心の中にしっかりと残っています」
 

山田監督にとって印象的だったのが、木造建造物であること。

「ヨーロッパは石造りが多いですが、長崎は木造がほとんどで、建物のすみずみに温かみといいますか、信徒の皆さんの“心”を感じました。また、教会守の方が、聖歌を歌いたいが、コロナで歌うことができない…というお話にとてもジーンときました」。山田監督は、信徒のみなさんの済美な心に打たれたようでした。

黒島天主堂では、音響収録を丁寧にされていたそう。教会堂に響きわたる美しい“音”と“心”をとても大切にした作品であることは間違いありません。

「長崎県は海がとても美しい町だと実感しています。作品の中でも海に囲まれた長崎をすごくイメージさせた内容になっていると思います。長崎県はやはり青ですね。海がキラキラと光る様子は本当に感動的です」。山田監督にはさっそく映画『きみの色』半券キャンペーンにも参画していただいている佐世保の観光スポット・九十九島パールシーリゾートへ移動していただき、佐世保市の海の美しさも見ていただきました。生き物が大好きという監督は、イルカのショーに大興奮！さらに大水槽エリアでは、ハンマーシャークヘッドやエイ、鰯の群れなどを興味深く見ていただきました。

九十九島パールシーリゾートを訪れた後は、監督ご所望の佐世保名物レモンステーキ！

レストラン本陣まで移動し、やわらかいフィレ肉を使用したレモンステーキを堪能しました♪
アツアツ、ジュージューのレモンステーキにテンションもMAX★
監督も、スタッフの皆様も、ペロリと頂きました！

山田監督、スタッフの皆様、佐世保で素敵な思い出を作って頂き、本当にありがとうございました！

また佐世保に来んばですよ～♪