教えて先輩!「海風の国」観光マイスター① SASEBO軍港クルーズの案内人 吉川拓朗さん
船に乗り佐世保港をぐるりと巡る「SASEBO軍港クルーズ」で2015年から約8年、案内人を務める吉川さん。マイスターの豊富な知識、わかりやすい解説、楽しく軽妙な語り口を求めて、繰り返し乗船するファンもいるほどの人気です。ご自身と「海風の国」観光マイスターについて、お話を伺いました。
Q1.普段のお仕事とクルーズのお仕事、両立は?
吉川さん:平日は保育園で保育士補助として働き、週末はSASEBO軍港クルーズの案内人をしています。園の皆さんは「佐世保に貢献してくれてありがとう」「明日も頑張ってきてね」と活動を応援してくれて、平日にクルーズの予約が入ったときも気持ちよく送り出してもらえるのが、とてもありがたいです。
Q2. 「海風の国」観光マイスターを受験したきっかけは?
吉川さん:佐世保観光コンベンション協会の方からこんな資格があるよと聞いて、受験してみようと思いました。もともと海軍の歴史や国防の分野が好きな“軍港オタク”で、すでに軍港クルーズの案内人を始めていましたが、町の成り立ちや歴史が体系的にしっかり勉強できる機会となり、大きな自信につながりましたし案内の幅が広がりました。「佐世保って何もない町だ」と感じている人も多いですが、勉強してみると歴史、自然、文化など本当に豊かな町だとわかりますよ。
Q3. 受験にあたってどんな勉強をした?
吉川さん:仕事が終わった後にコツコツ、1年間かけて勉強をしました。自分の生まれ育った町のことですが意外と知らないことも多くて、驚きながらも楽しく勉強ができました。すでにSASEBO軍港クルーズで案内をさせてもらっていた時期でしたので、身につけたことがすぐ実践に活かせました。
Q4.あなたの一押しのスポットは?
吉川さん:SASEBO軍港クルーズの中盤、佐世保湾に浮かぶ「一里島」付近から見る、佐世保の街の景色がおすすめです。港を中心に山手の方へ住宅が広がっている風景は、市民でもなかなか見ることがないと思います。いつも山側から海を見て暮らしているので、逆から見ると常識が覆される感じで、こんなにも独特で美しい町だったのかと驚かされます。地元の人にこそぜひ一度見てほしい風景です。
Q5.「海風の国」観光マイスターになってよかったことは?
吉川さん:一番はマイスターとして、より自信を持ってご案内ができるようになったことです。それからやはり地元佐世保のことをより深く知ることができたこともよかったですね。もともとの“軍港オタク”の知識だけでは不足していた幅広い知識、おもてなしの心を身につけることができました。好きを活かしながら、ふるさとに貢献できるって本当に光栄です。
Q6. 「海風の国」観光マイスターとしての、今後の意気込みは?
吉川さん:子どもたちと関わる仕事と、SASEBO軍港クルーズの仕事をやっていて特に感じるのは、平和の大切さです。ガイドのおわりに「長崎は平和を祈るまち、佐世保は平和を護るまち」と案内しています。この平和を次の世代につなげられるように。「海風の国」観光マイスターである私の軍港ガイドがその一助となるよう、これからも努力を続けていきたいと思います。
動画で吉川さんの佐世保案内を体験する