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令和6年度ジャパン・フィルムコミッション通常総会開催in佐世保-1

令和6年度ジャパン・フィルムコミッション通常総会開催in佐世保(レポート)


ロケ支援に関わる全国最大のネットワーク組織「特定非営利活動法人ジャパン・フィルムコミッション」の令和6年度通常総会関連イベントが、2024年6月20〜21日に佐世保市で開催されました!

ロケ支援に関わる全国最大のネットワーク組織「特定非営利活動法人ジャパン・フィルムコミッション」の令和6年度通常総会関連イベントが、2024年6月20〜21日に佐世保市で開催されました!

佐世保市の作品支援実績は、昨年度(令和5年度)は合計200件を超え、映画やドラマ、アニメなどの作品のロケ地を巡る聖地巡礼なども活発に行われているところです。

また、映画『坂道のアポロン』月9ドラマ「君が心をくれたから」8月30日公開のアニメーション映画『きみの色』舞台のモデル地となっていることから、今年度の全国総会が佐世保市で開催されることになり、北は北海道、南は沖縄まで全国のフィルムコミッション関係者が佐世保市に集まりました!

旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館(佐世保市民文化ホール)で開かれたシンポジウムには全国のジャパン・フィルムコミッション会員や市民ら約200人が参加しました。ともに佐世保がロケ地となったテレビドラマ「君が心をくれたから」の松山博昭監督、映画『坂道のアポロン』の三木孝浩監督がゲストとして参加したのをはじめ、地域代表として長崎県フィルムコミッション、佐世保観光コンベンション協会の職員も登壇しました。

シンポジウムでは、松山監督は「九十九島観光公園は見通しがよく、奥に多くの島々が見え、佐世保でしか撮影できない場所でした。」、三木監督は「『なんでもやります』と心強い言葉と愛情をもって接していただき、キャストやスタッフにとってもいい思い出となった。」と撮影当時の思い出を笑顔で振り返りました。
体を張ったフィルムコミッション担当者のロケ支援エピソードや、撮影隊を支える佐世保ならではの差し入れ、佐世保市民のソウルドリンク・クールソフトや玉屋のサンドイッチなどのお話で盛り上がり、あっという間の1時間半でした。

 

実は、シンポジウムに入る少し前、早めに佐世保入りして下さった、松山監督と三木監督。
ヒット作品を次々と手がける凄い監督さんがお2人も佐世保にいらっしゃるなんて、凄いことですよね!
お2人とも佐世保の撮影期間中はお忙しかったので、特別にゆっくり佐世保でお話する時間を作っていただきました☺️
市内中心部にある「コーヒー専門店 くにまつ」で、至福のコーヒータイム。

この日初めてお会いしたという松山監督と三木監督。お2人とも素敵な笑顔で、映画監督トークをしてくださいました♪

この時間もあり、シンポジウムはとっても濃厚な時間となったのでした。
 

コーヒー専門店 くにまつ 
住所:佐世保市上京町4-16
TEL:0956-25-2888
営業時間:月・水・木・日 11:00~21:00
              金・土 11:00~22:00

 

シンポジウムが終了した後は、場所をJAホールに移し、レセプションが開催されました。
レセプションでは、開催地側からの御礼やお祝いのお言葉があり、全国のフィルムコミッション関係者の貴重な意見交換の場となりました。

レセプション中に、JFCアウォードという、授賞式が開催されました。
 

*JFC アウォードは、全国各地で優れたロケーション資源の開発や市民と一体となった撮影支援、映像作品の活用による地域活性化に向けて日々奔走するFC等を表彰するものです。また、10回目を迎える今回から、映画賞ではなかなか日の当たることが少ない制作部の功績を称える「優秀制作部賞」が新設されました。今や、映像撮影になくてはならない存在となった FC 活動、また映画制作における縁の下の力持ち・制作部の存在を多くの方に知っていただくことで、撮影への理解・協力を促進するとともに、さらなる撮影環境の向上や地域の活性化に繋がるものです。

なんと、松山監督がいらっしゃる中、佐世保でも撮影支援を行なった、
長崎県フィルムコミッション×ドラマ「君が心をくれたから」も受賞されました✨

FCが150か所以上の候補地を提案して誘致した結果、観光スポットを含む多くの場所で撮影が行われ、また50件を超えるエキストラの募集協力や、地域を代表するイベントを、企業や地域、自治体が一体となって再現し、撮影に繋げるなど、FCの苦労が伺えました。しかしその結果、長崎県らしい「異国情緒あふれる景観」が作品に反映されたことは、FCの支援が作品のクオリティに大きく貢献しており、さらに、その撮影支援が製作者を動かし、当初予定してなかった最終話のロケ誘致にも成功できたことは、大きな成果と言えるということが受賞理由になったそうです。


佐世保ロケを行なった監督お2人からは、次のコメントが寄せられました。

 

松山博昭監督
(月9ドラマ「君が心をくれたから」、映画『ミステリと言う勿れ』、ほか)
「FCの日頃の活動や功績をたたえるJFCアウォードは本当に素晴らしい賞だと思います。個人的には、広島と長崎のFCのみなさまにお世話になり、私たちが作品をつくれるのはみなさまのおかげだと、改めて感謝しています。日本全国に、まだまだ知らないすてきな場所やすばらしいロケ地がたくさんあると思います。ぜひ、今後ともみなさまの情報とご協力をいただけるようお願いします。」

三木孝浩監督
(映画『坂道のアポロン』(2018)、『くちびるに歌を』(2015)、『アオハライド』(2014))ほか)
「優秀制作部賞を通して、FCの方々に良い制作部(ロケ隊)を評価していただく機会を得たことは、よりよい撮影現場をつくるためにも非常に意義のあることだと思います。全国のFCが連携することで、『ゴジラ-1.0』のような世界に誇れるコンテンツをつくることが可能になってきます。制作スタッフとFCのみなさんが、互いに厳しい目をもって、よりより映画づくりを追及していくことで、世界と勝負できるようなクオリティの作品を一緒につくっていきましょう。」



JFCアウォード授賞式の後も、関係者の楽しい歓談は続き、終了後も各々、佐世保の夜の街を楽しんでいたようです♪
 

翌日、梅雨入りしたのが嘘のように晴れ渡り、最高のロケ地ツアー日和となりました!

参加者の皆さんはシンポジウム会場となった旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館(佐世保市民文化ホール)に集合しました!
「明日のロケ地巡りは雨で残念だね、仕方がない。」の言葉に「いや、奇跡が起きたり!なんちゃって!」と冗談で言い合っていたのが…本当に晴れるとは!
集合時間の9:30にはギラギラと強過ぎるほどの日差しが。集合場所には既に大勢いたから「晴れ男、晴れ女の皆さん、おはようございます!」と声をかけると男女大勢のFCが「我こそ!」と手を挙げていたほどでした。

点呼の後、旧日本海軍と海上自衛隊の歴史や活動などをわかりやすく解説し、艦艇模型や各種史料が展示されているセイルタワーへ移動。
佐世保の歴史について詳しくお話を聞いていただいた後、バスに乗り込んで針尾送信所へ向かいました。

針尾送信所は建設100年を迎えた、当時の最高技術を駆使した3本の巨塔で、2022年5月に放送されたNHK土曜ドラマ「17才の帝国」では無線塔が作中において重要な存在であるAI「ソロン」として登場、電信室は閣議室として登場しました。
当時ロケ支援を行った佐世保観光コンベンション協会の職員や、佐世保市文化財課の学芸員の方々から、撮影前にメインロケ地となるこの場所では何度もロケハンをして、針尾無線塔保存会や文化財課の方々のご協力なしでは成り立たなかったことなど貴重なお話をしていただきました。
全国のFC担当者の方々は「圧倒される…」「すごい!」と口にしていました。
松山監督や三木監督も初めて訪れた場所だったそうで、熱心にロケハンされていたようです(次の作品で是非撮影してください!とお願いしてしまいました!)

ロケ支援を行った職員が書いたブログも必見です!是非ご覧ください!

ロケ地ツアー中はみなさん車内で佐世保バーガーをパクリ!

1950年頃、米海軍基地から伝わった「ハンバーガー」のレシピから始まり、さまざまなお店のアレンジが生まれ佐世保の味となった「佐世保バーガー」の歴史に、参加者の皆さんも興味津々。

毎年佐世保バーガーにまつわる取材は多く、市内各店舗さんのご協力で撮影は成り立っています。ありがたいことです😊

 

佐世保バーガーを食した後は、映画『坂道のアポロン』のロケ地となった、佐世保北高校前にある「八幡坂(はちまんざか)」へ!
三木監督にとっては久々のロケ地だったので、とても懐かしがっているご様子でした!

ロケ当時、佐世保北高の皆様にエキストラでご出演いただいたことや、昭和時代の設定のお話だったので電柱にある看板をその時代のものに変えたことなど、エピソードをお話しながら、一行は佐世保港へ。

映画『坂道のアポロン』ロケ地とその裏側のエピソードは、ブログでも紹介中です!

そしてロケ地ツアー参加の皆様は、お待ちかねのSASEBO軍港クルーズへ!

前日に雨風が強くて出航できるか心配していたのですが、快晴のSASEBO軍港クルーズ日和となりました!

最新鋭の米海軍の艦隊と日本の国防を担う海上自衛隊や映画『海猿』で人気を博した海上保安庁の雄姿は迫力満点。
軍港クルーズは神奈川県の横須賀港、広島県の呉港など、ごく限られた場所でしか見ることができない貴重な体験になっており、佐世保に来たらぜひ!という人気ツアーで、佐世保にJFC総会が決まった時点で早々にロケ地ツアーに入れ込んだほどでした笑

クルーズガイドの軽快で詳しいトークを聞きながら過ごす1時間はあっという間!
クルーズのあとは、自衛隊カレーが食べたくなった!佐世保がこんな歴史を持ってるなんて知らなかった!というお声も寄せられ、充実のクルーズ時間でした。

ロケ地ツアーの最後は、フジテレビ月9ドラマ「君が心をくれたから」のロケ地、九十九島観光公園へ!


九十九島観光公園は、約4.7ヘクタールの広大な芝生広場の丘「眺望の丘」からは九十九島(くじゅうくしま)の大パノラマを見渡すことができ、これまでにない景観を体感していただけます。日中はダイナミックな九十九島の絶景を、夕暮れには季節によって海に沈む夕日を楽しめます。九十九島のモニュメントは人気のフォトスポットになっています。ランニングやウォーキングにも最適。ワンタッチテントを日よけに、休憩しながら、犬の散歩やフリスビー、たこ揚げなどを楽しむこともできます。


ロケ以来、久々に九十九島観光公園に来た松山監督も、初めて訪れた三木監督も、快晴の中九十九島の大パノラマに大満足だったご様子。

九十九島観光公園では、「君が心をくれたから」のロケエピソードをお話しました。ロケの裏話は海風旅スタッフブログ「ロケ地とその裏側 〜月9ドラマ「君が心をくれたから」でも詳しく紹介していますので、是非チェックしてみてくださいね!

そして、佐世保が誇る九十九島について、有名なのがハリウッド映画『ラスト・サムライ』の冒頭、12秒間九十九島が登場していること。

ロケ地となったのは石岳展望台ですが、当時撮影に同行された佐世保観光コンベンション協会の事務局長から、九十九島についてやロケハンやロケにまつわる貴重なエピソード等お話頂きました。

ロケ地ツアー終了後は、「九十九島」の前で記念撮影♪

ツアー参加者からは、「楽しかった!」「また佐世保来たいです!」といった有難いお声をいただき、
充実した2日間となったのでした!

皆様、佐世保にお越しいただき、本当にありがとうございました!

また佐世保に来んばよ~♪

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