最後に、今回取材の道中に頂いたグルメもご紹介します。
海上自衛隊ゆかりの食べ物やアメリカの影響を色濃く受けているものなど、どれも佐世保鎮守府の歴史を知ることで、さらにその魅力を感じることができると思いますよ。
佐世保鎮守府カレー
海上自衛隊佐世保地方総監部内を見学できるツアー「海軍さんの散歩道」に参加すると、2017年3月で退役した護衛艦「くらま」内の食堂をイメージした「くらま食堂」で食事ができます。数量限定で食べることができる「佐世保鎮守府カレー」は、フルーツの旨みがたっぷり詰まった一度食べたら忘れられない味。デザートもたくさんついていて、栄養がしっかり補給できます。
レモンステーキ
アメリカ海軍の影響で流行したステーキを、日本人の口に合うようにアレンジされた佐世保名物です。薄い牛肉がアツアツの鉄板の上にのせられ、レモン風味の醤油ベースのソースがかかっており、両面を素早く焼いていただきます。薄切り肉なので「足りないのでは?」と一瞬思うのですが、これが想像以上にお腹いっぱいになるんです。 食べ終わったら、レモン醤油のソースにご飯を入れて混ぜて食べると牛肉の旨みと合わさって、二度楽しめます。
佐世保バーガー
戦後、佐世保には米軍基地が置かれました。基地から直接伝わったレシピをもとにされたと言われているのが「佐世保バーガー」。実は、佐世保は「ハンバーガー伝来の地」とも言われているんです。
バンズもパテも、私たちが見慣れているものより大きく、たっぷりの具材とともに頬張るのが楽しいメニュー。「佐世保バーガー」は市内で独自の発展を続けており、現在25店舗以上で販売されています。それぞれにオリジナリティがあるので、ぜひ食べ比べをしてみてください。
うちわえび
佐世保や平戸など、長崎の一部のエリアでしか食べることのできない「うちわえび」。希少なので県外にはなかなか流通しないそうです。
身は伊勢海老に勝るとも劣らない、ぷりっぷりでふんわり優しい甘味。残りは天ぷらやみそ汁にしてくれるお店が多いので、もし入ったお店に「うちわえび」があったなら、ぜひ後造りまで堪能してみてください。