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ブログタイトル ロケ地とその裏側 ~NHK土曜ドラマ「17才の帝国」~

ロケ地とその裏側 ~NHK土曜ドラマ「17才の帝国」~-1

ドラマロケ地とその裏側 ~NHK土曜ドラマ「17才の帝国」~

先週の6月4日土曜日、最終回をむかえたNHK土曜ドラマ「17才の帝国」。
注目の若手俳優・神尾風珠さんが主演のSFドラマで、佐世保で撮影が行われたことで話題になりましたね。

実は私、「17才の帝国」のロケハンに関わりまして、昨年の6月、今からちょうど1年前にNHKさんからお問合せを頂き、撮影地探しに奮闘しておりました。

今回は、ドラマ制作に関わった1人として、お伝えできる範囲でロケ地情報を喋っていこうと思います!

ドラマの概要については、NHK「17才の帝国」公式サイトをご覧ください。

ドラマ公式サイトはこちら

それではさっそくロケ地をご紹介していきましょう!


 

ロケ地① 針尾送信所(無線塔、電信室)

針尾送信所の無線塔は、作中において重要な存在であるAI「ソロン」として登場。電信室は閣議室として登場します。

針尾送信所については、ロケハンの打合せの段階で、”メインで撮影したい”と言われていた超重要箇所でした。
ロケハンでは送信所を訪れるほか、3本の塔(無線塔)が遠目に見えるポイントを佐世保市内で歩きながら探しました。
俵ヶ浦にある、丸出山砲台跡地周辺を歩き回った時は、16㎞を一日で歩いており、足の親指の爪が内出血…
これ、7月の暑い時期だったんですよね(^p^) 大変でした。
他にも、お隣の西海市や川棚町からも塔が見えるポイントを探しています。
実は、AIソロンのメインビジュアルは西海市側から見た無線塔なんですよ!

閣議室として登場した電信室は、実物をモデルにスケルトンリノベーションした形でセットを組んで撮影をしていたみたいです。洗練されたデザインなのに、元の電信室の雰囲気が残っており、ドラマを見た時にとても驚きました。
ちなみに電信室が大正時代に建てられたものだという事実を、作中の主要キャラである平(タイラ)役・星野源さんがドラマの中で紹介しています。あの源さんが、“佐世保にある日本遺産の説明をしている”という状況にソワソワしますね!

針尾送信所での撮影は、佐世保市文化財課の学芸員・松尾さんや、針尾無線塔保存会の会長・田平さんのご協力なしでは実現できなかったと思います。お二人からは、専門的なお話や塔にまつわる昔話など、たくさんのお話を聞かせて頂きました。“当時の学生は塔の頂上まで登っていた“というエピソードは、オープニングでしっかり表現されていました!


 

ロケ地② 西海橋公園(駐車場)と新西海橋

西海橋公園の駐車場は、UA(ウーア)開通記念テープカットのシーンとオープニングで登場します。新西海橋は、オープニングで空から撮影された映像が流れており、かっこよく映されています。

テープカットシーンの撮影は1月の寒い中でしたが、ドラマではそれを感じさせない役者さんたちの演技力が素晴らしかったです!ここでは多くのエキストラや市の職員が撮影準備のために朝早くから動いていました。


 

ロケ地③ 佐世保市街地 朝市・戸尾市場(とんねる横丁)・京町

作中に存在する“青波市”の市場や狸穴商店街として登場。主人公真木(神尾風珠さん)と補佐官のサチ(山田杏奈さん)が市内を視察する際に訪れます。

ドラマで登場した朝市のシーンは、主人公と地元の人との交流がとてもリアルに感じ取れたので、エキストラではなく本物の朝市の業者さんがいたのかもしれません!
 

戸尾市場での撮影は土曜日の昼間に行われたので、目撃された方もいるかもしれませんね。
私は警備の方やスタッフと一緒に通行人の誘導をしておりました。
商店街の皆様のご協力のおかげで撮影は無事に終わり、ドラマでは今年3月に惜しまれつつ閉店した本田蒲鉾店さんもバッチリ映った状態で放送されました。

2話のエンディングでは、ドラマ主題歌「声よ」と共に、少女がシャッターの閉まった誰もいない夜の商店街と、京町の歩道橋を歩き回るという、エモーショナルなシーンが流れました。日常風景を知っている私からすると、こんなにオシャレな風景として切り取ることができるのかと衝撃受けたシーンでした。
 

ロケ地④ 御船町周辺の景色

ここからの景色は、青波市の視察で主人公の真木と補佐官のサチがおばあさんの車イスを押して歩くシーンで登場します。
御船町周辺は佐世保市内が一望できる高いところにありますよね。長崎市とは少し違った坂のある風景がドラマで登場した時はなんだか嬉しかったです。


 

ロケ地⑤ 大黒町周辺の景色

ここは官僚宿舎屋上からの景色として登場します。

私個人としては、このシーンを撮るための屋上探しに一番時間を使ったと思います。結局私が探した屋上は採用されませんでしたが、今回撮影地として選ばれた屋上は、ドラマの中で佐世保市街地の夜景を溶け込ませながら映すのにピッタリだったと思います。やっぱりドラマ制作のスタッフはすごいですね!よくこんなところを見つけたなと驚きました。

ドラマではこの場所から見て弓張岳の方向に無線塔が建っているように合成されていたので、とても不思議な感じがしました!!


ロケ地紹介は以上となります。


 

最後に一言

全5話をみた感想ですが、私はロケハンに関わったので、“あの場所がこんな風に映るのか!!”と毎週驚きながら楽しめました。何よりも佐世保がオシャレでした。それを抜きにしても、話の内容や演出がとてもおもしろかったです。このドラマには、現代社会の問題も多く織り交ぜてあったので、メッセージ性も強く、心に残った作品になりました。また、ドラマ制作には、エンドロールに載らないたくさんの方の協力があったことを、お仕事を通じて知ることができました!良い経験だったなと感じております!楽しかったです!



 





 

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