UMIKAZE Blog
海風旅ブログ
こんにちは!最近は残暑がありつつも、だんだん過ごしやすくなって秋を感じることが多くなってきましたね♪
食欲の秋、スポーツの秋、色々ありますが、芸術の秋ということで‥🍂
現在公開中の映画『きみの色』についてご紹介したいと思います!
まずは予告編をご覧下さい↓
映画『きみの色』予告編
実はこの映画『きみの色』、佐世保市含めた長崎県が映画のモデル地となっているのです!!
佐世保市は、佐世保市民文化ホールと黒島天主堂が登場しているんです♪
この映画は、『映画 けいおん!』『映画 聲の形』等のヒット作を手掛けた山田尚子監督による、初のオリジナル長編アニメーション作品で、声の出演には鈴川紗由さん・髙石あかりさん・木戸大聖さんらフレッシュな若手キャストの皆さんに加え、主題歌をMr.children が担当する話題作です。
また、海外映画祭にも出展されており、6月末に上海で開催された上海国際映画祭では「金爵賞アニメーション最優秀作品賞」を受賞するなど、国内外で注目度が高い作品で、山田監督作品の集大成ともいえる内容です。
長崎県観光連盟(長崎県フィルムコミッション)と連携してデジタルスタンプラリーやパネル展示、佐世保で宿泊した方にしか手に入らないオリジナルグッズプレゼントキャンペーンなど、映画『きみの色』プロモーションを行なっています。詳細は、特集ページをご覧ください♪
無事8月30日(金)に公開を迎えた映画『きみの色』ですが、公開までには長い道のりがあったので、ブログのこの場をお借りして、しっかりどっぷりご紹介したいと思います⭐︎
お話を頂いたのはさかのぼること2年前。
長崎県観光連盟(長崎県フィルムコミッション)からアニメーションの中に黒島天主堂などが出てくるので協力してほしいという連絡から始まりました。
企画内容を伺うと、『映画 けいおん!』『映画 聲の形』等のヒット作を手掛けた山田尚子監督の最新作アニメーション映画制作ということで、最初すごく驚いた記憶があります。
そんなすごい監督が長崎県佐世保市に来られるなんて…!
ロケーションハンティング、略してロケハンと言われる舞台や撮影候補地などの下見が行われることになったのですが、とても丁寧に取材をされていました。
アニメーションの作品支援の経験はアニメーション『坂道のアポロン』や実験映像『URVAN(ウルヴァン)』などがあったのですが、今回ほど丁寧に繊細にロケハンをされているチームを見たことはありませんでした。
私の知る限りでは、制作チームが1〜2回舞台となる現地に赴いて写真を撮影したり、現地の方を取材したりしてアニメーションの土台を作っていくのですが、今回の映画『きみの色』制作チームは、ロケハンだけで4〜5回は佐世保含めた長崎県に来られていました。
映画『きみの色』特集ページの中でもご紹介させて頂いておりますが、元々佐世保パートは黒島天主堂ロケハンがメインだったのですが、たまたま監督たちが「素敵な建物がある!と佐世保市民文化ホールを見つけて、中に入って中にいらっしゃる方がガイドしてくださったというエピソードがあります。
山田尚子監督は「今思えば、まさに招き入れられたとしか思えない奇跡を感じます。」とコメントされています。
佐世保文化ホールは、旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館として建造から100年を超える歴史的建造物。2016年には日本遺産に登録されています。山田監督も深く興味を持たれたようで、ロケハンの時は建物の隅々までたくさん写真を撮られていました。
「このホールをモデルにして、作品の登場人物である3人の高校生が迫力のライブを展開しています。それも、パフォーマンスのための演奏ではなく、“音”を奏でるための演奏です。大切にしたのは、その“緊張感”です。周りの音も聞こえなくなるほど緊張しながらも、演奏に夢中になって時間も忘れてしまう状態。そういった“感覚”をこのシーンでは描きたいと思っていました。いろんな悩みを持った3人がこのステージに立ち、ものすごい緊張と、爆発したいような想いや空気感を感じてもらえたら嬉しいです」ともコメントいただきました。
作品には建築意匠の細部はもちろん、楽屋も描かれていますので、ぜひチェックしてみてください!
また、黒島天主堂のロケハンでは、「音響収録」のためだけに、ロケハンに来られていたのです!黒島天主堂関係者の皆様や黒島観光協会の皆様のご尽力があり、特別に鐘の音を鳴らした音を収録させていただきました。そして黒島天主堂のアンジェラスの鐘の音は映画の主題歌、Mr. Childrenの「in the pocket」冒頭に流れる鐘の音なのです!初回に聞いたときは何だか心が震えました。
黒島天主堂をはじめ、長崎県内に点在する様々な教会をロケハンされた山田監督。世界遺産に登録されている五島列島の教会堂など島々を約5日間かけて訪れています。
監督は「本当にたくさんの教会堂を回ってきました。すべての教会堂で感じたことは、信仰を続けるため、そして祈りをつづけるために大切に建てられた教会堂であること。そこに当時の信徒のみなさまの想いの強さ、清らかでまっすぐな気持ち、守りたいものをしっかり守ろうとする強い“心”を感じました。その感覚は今でも私の心の中にしっかりと残っています」
とコメントされています。
山田監督にとって印象的だったのが、木造建造物であること。
「ヨーロッパは石造りが多いですが、長崎は木造がほとんどで、建物のすみずみに温かみといいますか、信徒の皆さんの“心”を感じました。また、教会守の方が、聖歌を歌いたいが、コロナで歌うことができない…というお話にとてもジーンときました」。山田監督は、信徒のみなさんの済美な心に打たれたようでした。
私は5回以上映画を観てますが(観すぎ?)見るたびに感動して発見があってとっても面白いです!山田尚子監督ファンの方には特に観てほしいなと思います。
まだまだ映画は上映中ですので、まだ観てない方は是非映画を観てみてくださいね♪
劇場には映画『きみの色』ロケーションマップと佐世保だけの佐世保ロケ地マップがありますので、映画を観た後は是非舞台探訪してトツ子・きみ・ルイになりきってみてください☆
1人でも多くの方が映画を観て佐世保に来てくれますように♪
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あつこ