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ブログタイトル ロケ地とその裏側~映画「坂道のアポロン」~

ロケ地とその裏側~映画「坂道のアポロン」~-1

こんにちは!
5回目のブログ担当となりましたシワシワです。


何を書こうかな~と考えたところ、少し前に別のスタッフがNHKドラマ「17才の帝国」のロケ地と裏側を掲載した記事がかなり閲覧されている!!!うらやましい!!!


とのことで、少し前の話になりますが、私も一度映画撮影に関わったことがありますので
その時の様子をブログに書いてみたいと思います!!!
(みんな沢山読んでくれますように!!!!)


そして今回私が記事にするのは
佐世保が舞台のあの物語!!そう!!!

「坂道のアポロン」です!

 



さかのぼること6年前。
当時、観光課で勤務していた私は、当時の上司と外勤していた時でした。
上司の携帯に1本の電話が、、、、、、!

「シワシワちゃん、今度映画の監督とプロデューサー達が佐世保に来らすけん、ロケ地探しに行かん?」

上司からの一言で、その日から原作漫画を読み込み
監督とプロデューサーに佐世保市内のロケ地を提案すべく、
市内での撮影スポットを探し回りました、、、、!

そしてすぐに監督とプロデューサー達が来佐!
原作の登場スポットをメインに市内各所へご案内。

当時の観光課長やコンベンション協会事務局長、長崎県フィルムコミッション事務局などみんなで毎日、毎日、監督やプロデューサーへ熱い想いを伝えました!
(その後の監督のインタビュー記事で何度も「佐世保の人は熱意がすごい!!」と触れられていたのはヒミツです(笑))



 

※個人情報保護のため目隠ししています。すごく雑でごめんなさい><


それからすぐに制作部の方々が長期にわたって佐世保に滞在され、
1か月間、とにかく佐世保市内のロケ地探しを行いました。


海が見える屋上、お金持ちのお家、病院、学校などなど。
制作部の方から送られてくるスポット概要をもとに
ほぼ毎日ネット検索と現地視察、撮影交渉の日々、、、、、、、


どうにか佐世保市内で1つでも多く撮影して欲しい、、、!という想いで探しまわりました。
でも制作部の皆さんはとってもすごい!!!
私達以上に市内の至る所を毎日毎日まわって佐世保市内の魅力的なロケ地を探してくださいました。


それで出来上がったのが映画「坂道のアポロン」です。

撮影期間は1か月半。
原作の舞台となった佐世保市内を中心に原作の聖地や
ロケハンで見つけ出された新たなスポット等で撮影されました。

ここからは市内の撮影スポットとともに撮影裏話をお伝えしていきます!


 

ロケ地その1.聖和女子学院

主人公・薫(かおる)と千太郎(せんたろう)が出会う重要なシーン。

「遠くに海が見える屋上」という条件のもと、
ロケ地探しのため市内の色んな建物の屋上に登り続けてやっと見つけた屋上、、、!
撮影の際はエレベーターがないため、スタッフの方々が重い機材を持って階段を上り下り。
すごくハードな撮影だったということを記憶しています(笑)

ちなみに文化際の体育館の外観シーンは、聖和女子学院の講堂で撮影されました。


*一般の方の敷地内への立ち入りは禁止されています。


 

ロケ地その2.旧花園中学校(現:九州文化学園小・中学校)



薫達が通う「佐世保東高等学校」の教室や文化祭のシーン。

当時、廃校だった旧花園中学校の教室の一部を美術部スタッフさんが装飾され、
物語の時代背景に合う教室に生まれ変わりました。


 



また注目していただきたいのが筆箱、教科書、掲示物など一つ一つの小物たち、、、、。
細部までこだわって造りこまれていてすごく感動しました、、、!



 



ちなみに薫と千太郎が初めて教室でセッションするシーンには
厳正なるオーディションのもと、当時の佐世保市観光課長が先生役として登場しています(笑)


がっちがちに緊張している上司を見るのは初めてでした!
ちなみに撮影まで何度も練習されていましたが、
現場にいる職員にすごくダメ出しされていらっしゃいました。(笑)

練習の成果はぜひ、本編をご覧ください!
(ちなみに現地の方言指導としても関わっていらっしゃいます)



*一般の方の敷地内への立ち入りは禁止されています。



 

ロケ地その3.白浜海水浴場 



主人公たちが3人で海で遊ぶシーン、不良に絡まれるシーン

まだ海に入るのが少し肌寒い時期でしたが
寒さも感じさせない演技はさすがプロ、、、!


 

ロケ地その4.亀山八幡宮



ケンカをする千太郎を止めに入った薫と仲違いをするシーン

1か月半にわたる撮影はこの場所から始まりました!
この日、初めて見た薫役の知念侑李さんと千太郎役の中川大志さんはまさに原作そのもの、、、!

亀山八幡宮横の道路も通学路として登場しています。


 



百合香が千太郎の絵を描くシーン

実際に原作や映画でも登場する眼鏡岩。
現在は階段エリアへの立ち入りが制限されていますのでご注意くださいね!


 

ロケ地その6.佐世保北高等学校



主人公たちが通う学校。
校長先生、事務局長先生を始め、佐世保北高の皆さまには
ロケハンや撮影などで沢山お世話になりました!


実際に文化祭のシーンや登下校シーンでは、
佐世保北高の生徒の皆さんがエキストラとしてご参加いただき、
また卒業生の皆さんにも一般エキストラ用の衣装の貸し出しいただくなど
多くの関係者の皆さまにご協力いただきました、、、!


 



劇中では、原作同様、実際には存在しない「佐世保東高等学校」として登場しています。


 



撮影の際にも控室に生徒の皆さんからのメッセージが書かれており、
それに原作の小玉ユキ先生がお返事のイラストを描いていただくなど
すごく温かくお迎えいただきとても嬉しかったです。


そして撮影の一年後、監督と俳優の中川大志さんと一緒に
また佐世保北高へお邪魔した際に、まだ黒板にこのイラストが残っており、
みんなでびっくりしていました、、、、、!(笑)


*一般の方の敷地内への立ち入りは禁止されています。


 

ロケ地その7.佐世保市立早岐中学校

薫と千太郎が喧嘩をするシーン

ちょうどその年で定年退職されるという校長先生の全面協力のもと
学校全体を貸し切って撮影を行いました。

 


入口の交通整備をしながら、知念さんが差し入れしてくださった
佐世保バーガーを食べた記憶があります。(写真をみて思い出しました(笑))

*一般の方の敷地内への立ち入りは禁止されています。


 

ロケ地その8.浅子教会



薫と律子の待ち合わせ場所、千太郎の幼少期の回想シーン

千太郎の赤ちゃん役の方を探すのが一番大変だった記憶があります。
千太郎が日本とアメリカのミックスという設定だったため、
ハーフ赤ちゃんで6~8か月くらい、、、、という条件のもと、
知り合いの知り合い、そこからまた探していただきやっと見つかった赤ちゃん。

撮影時もすごく大人しくてとってもお利口さんな赤ちゃんでした。(><)


 

ロケ地その9.峰坂 



作品のタイトル同様、劇中にはさまざまな坂道が登場します。
こちらの坂道は学校へと続く通学路の一部として登場し、
この坂を上ると「佐世保東高等学校」があるという設定です。

制作部のスタッフさんが佐世保市内を歩いて歩いて見つけられた場所!
「忌々しい坂」のひとつです。

私は今でもこの場所を見つけることが難しく必ず迷ってしまいます。(笑)


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?佐世保市峰町7
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ロケ地その10.八幡坂



劇中に何度も登場する「忌々しい坂」。

国道に続く道なので車通りも多い坂ですが当日は何度も車止めをして撮影しました。

撮影当日は、佐世保北高の吹奏楽部が部活中でしたが
「よーい、スタート!」の掛け声がかかると皆、音を止めて練習を中断していただき、
カットでまた音出し、、、とかなりご協力いただきました、、、、><



 

ロケ地その11.外国人バー



ジャズバーまでの通りのシーン

実際の外国人バーの通りに撮影用にネオンを追加して撮影しました!
多くのアメリカ人の方々や市役所職員の方々にもエキストラとしてご参加いただきました。


 

ロケ地その12.黒島



物語のラストに登場するシーン

物語の重要なシーンの撮影場所は「黒島」。
何度も足を運んで撮影の実現に繋がりました!


色々なこともあり、本当の本当に撮影最終日にラストシーンが撮影されました。
すごく感動的なシーンでキャストの皆さんもスタッフさんも皆涙に包まれた瞬間でした。



映画「坂道のアポロン」は私自身初めて携わった作品であり、
ロケ地探しから許可申請、小道具集め、エキストラのオーディション会場手配、
実際のロケ同行、その後のプロモーション、佐世保での試写会、イベントなど
色々な仕事に携わらせていただき、個人的にもとっても思い入れのある作品です。


また撮影の合間にプロデューサーさんやキャストの皆さんと釣りに行ったり、
船に乗って九十九島の無人島に行ったり、
スタッフさん、キャストの皆さんと東京での初号試写会に参加させていただいたり、、、
今後経験できることがないような素敵な思い出もできました!


映画の公開から少し時間が経ちましたが
初めて観る人もそうではない人も「坂道のアポロン」を観ていただき、
佐世保って素敵な場所だな~、行ってみたいな~!と思っていただけたら嬉しいです。




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