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海風旅ブログ
世界で最も美しい湾「駿河湾」
平成28年に世界で最も美しい湾クラブに加盟した駿河湾は、静岡県のほぼ中心に位置します。駿河湾は日本一深い湾であり、その最深部は水深2,500mに達し、標高3,776mの富士山との高低差は6,000m以上です。
このダイナミックな地形は、豊かな海の生物や文化・歴史の源であると共に、日本一の景観を生み出しています。
この日本一の景観を楽しむには、「駿河湾フェリー」への乗船がおすすめです。清水港と土肥港をつなぐ航路からは、駿河湾に浮かぶ富士山の眺望を楽しむことができます。さらに、清水港からほど近い標高300mの丘陵地にある「日本平夢テラス」(静岡市清水区)から駿河湾越しに仰ぎ見る富士山、眼下に見える清水港、伊豆半島、南アルプスのパノラマビューは、まさに至福の絶景と言えます。
また、駿河湾の沿岸地域には、富士山の歴史、文化、自然などを多角的に紹介する「静岡県富士山世界遺産センター」(富士宮市)や、勇壮な海底火山の地形や独特な地層について学べる「伊豆半島ジオパークミュージアム『ジオリア』」(伊豆市)などもあり、駿河湾の雄大な自然、歴史を学び、体験することができます。
日本一深い駿河湾は、日本に生息する魚類の4割以上、約1,000 種類もの魚類が生息する、まさに「生命のゆりかご」のような存在です。
「沼津港深海水族館~シーラカンス・ミュージアム~」(沼津市)は、深海をテーマにした水族館で、世界で唯一冷凍保存した生きた化石「シーラカンス」を見ることができます。豊かな自然に恵まれ、人々を魅了してやまない「駿河湾」にぜひ一度お越しください。
(文:静岡県港湾局港湾振興課 課長 都築 直哉さん)