UMIKAZE Blog
海風旅ブログ
九十九島と展望台
昔、俵ヶ浦半島の中心に「むじな原」という場所がありました。
私が小さいころ、そこでは町内の方が山を切り開き段々畑を作り、お茶や野菜、イモ、麦などを作っていました。周りは松林や雑木林があり、林をかきわけて行った先の大きな岩の上から、自分の家や美しい九十九島を眺めて遊んだものでした。 昭和57年に大きな岩の手前の方に展望台が建てられました。
その後、花園と駐車場が整備され、いつの間にか「展海峰」というすてきな名前が付くと、観光客も少しずつ増えていきました。
展海峰の展望台からは、北松(平戸)の方から船越町辺りまでが大きな湾に見え、その中に複雑に入り組んだ入り江やいろんな形の小さな島がたくさん浮かぶ九十九島が眺望できます。
また、左手から大島造船所、大島大橋、江ノ島、平島、遠くは五島列島、黒島、高島、平戸島、相浦、船越、弓張岳、佐世保港、烏帽子岳、天神山と約260度に及ぶ巨大パノラマが広がり、 来た人皆が「わぁ」と声を上げられる絶景が見られる展望台です。
九十九島遊覧船「パールクィーン」や「みらい」が九十九島の間を進むときは、絶好のシャッターチャンスが訪れますし、 夕暮れ時の地平線に沈む太陽が、海にだいだい色の光の柱を立てる光景は、心を豊かに和ませてくれる時間でもあります。
平成20年度には、展海峰が「あなたが最も好きな『九十九島』が見える場所」の第1位に選ばれました。 これからも展海峰に何度も来ていただき、素晴らしい思い出を作ってほしいです。
(文:チーム俵・理事長 尾崎 嘉弘さん)