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海風旅ブログ
ワインバー特集vol.1「ソムリエが教える佐世保食材とワインの絶品マリアージュ」
※この記事は2019年1月時点の情報です。
佐世保が、実は「ワイン好き」が多い街だって知っていましたか?ワインに関する基礎知識を持ち、ワインと食の楽しみ方を知っている「シュヴァリエ(ワインの騎士)」の資格所持者が、九州で最も多いという噂もあるほど。
今回は、そんな佐世保でおさえておきたい「ワインバー」3店をご紹介します。ソムリエさんに教えていただいた、地元食材を使った料理とワインのマリアージュにもご注目!!佐世保の冬の風物詩「九十九島かき」を使った料理も登場しますよ♫
#01国内外の自然派ワインが味わえる@ワイン食堂イオ・ロ・マネッジョ
最初に訪れたのは、佐世保の中心部、京町バス停そばにある「ワイン食堂 イオ・ロ・マネッジョ」。ビルの2階にあるおしゃれなお店です。少々噛んでしまいそうな店名は、イタリア語で「なんとかなるさ」という意味。素敵な言葉ですね♪
店内は奥行きがあり、結構カジュアルな雰囲気。テーブル席もあり、女子会にもよさそうです♪今日はカウンターで“おひとりさま”ワインを満喫するぞー♡
うーん、早く飲みたい!…と、その前に、まずは、ワインに合うお料理を出していただきました。こちら↑は、一番人気の「地元食材を使った7種盛り」1,200円(税抜)。昆布〆鯛のカルパッチョ、サバのコンフィなど、佐世保らしい食材を使ったおつまみがいっぱいです♡季節や仕入れによって内容が変わるそうですが、それもまた楽しみですね。見た目もキレイで、どれから食べようか迷う~♪
店主の青井健吾さんに、おすすめのワインを出していただきました。
「まず国内産のワインを味わってみませんか。これは山梨のワインなんですよ」
もともと青井さんは、実家が酒屋さんで、酒屋で働いているときにソムリエ(当時ワインアドバイザー)の資格を取得されたのだそうです。ソムリエ歴17年目。お酒の目利きや仕入れはプロなんですね。
お、白ワイン。ん?でも普通の白ワインより、少し黄みがかっているような。実はこのワイン、酸化防止剤(亜硫酸)をできる限り使用せず、無濾過・無清澄で仕上げた、いわゆる「自然派ワイン」とよばれるワイン。この芥子色の濁った状態が普通なのだそうです。
うーん、香りがいい♡一口飲んでみると、酸味があって、後味はとってもフルーティ。ワインと言うと、ヨーロッパや南米のイメージがありますが、日本のワインもおいしいー!口当たりもよく、どんどん進んでしまいます。
↑共栄堂ワイン(K18FY_DD)グラス650円(税抜)、ボトル3,800円(税抜)
山梨県産の甲州種ぶどうを使った白ワインです。ラベルもおしゃれですね。
うーん、贅沢なひととき♡おいしいワインに、料理もどんどん進みます。カウンターで青井さんとのおしゃべりが楽しめるのも、この店の醍醐味。先ほどの「自然派ワイン」について、もう少し詳しく聞いてみました。
「自然派ワインはその土地の個性が楽しめるのがおもしろいところです。日本では小さい規模の生産者が多く、本数を確保するのがむずかしいのですが」
青井さんいわく、自然派ワイン(=ヴァン・ナチュール)は、原料となるぶどうを栽培する段階から農薬などの人工物をできるだけ使わず、自然に寄り添いながら製造するのだそうです。
へぇ…、知らなかった。お話に聞き入っていると、「冬のおすすめも食べてみませんか」と青井さんが厨房へ。なんと、料理もすべて、ひとりで手がけられているんですよ。ワイン好きが高じて、独学でイタリアンを学んだというから驚きです!
きました!冬のおすすめ「牡蠣とクレソンのリゾット」1,150円(税抜)。小ぶりで濃厚な旨味が特徴の、佐世保特産九十九島かきを使った一品です。ごはんに染み込んだ牡蠣の旨みが、パルミジャーノチーズとも相性バツグン!このWでクリーミーなおいしさ♡は、女性ウケすることまちがいなし!です。
ほかにも、パスタやピッツァなど、メニュー豊富に揃っているので、ぜひぜひ、こだわりの「ヴァン・ナチュール(自然派ワイン)」と一緒に味わってみてください。
【イオ・ロ・マネッジョ】
住所:佐世保市下京町10-7 シネマ太陽ビル 7-201(京町バス停そば)
電話番号:0956-22-3415
営業時間:18:00〜深1:00(OS深0:00)
店休日:日曜休
駐車場:無し
#02ワイン&トークで愉しいひとときを@Wine&料理 すぎmoto
続いて訪れたのは、「Wine&料理 すぎmoto」。こちらも市内中心部、先ほどのイオ・ロ・マネッジョが入っているビルの1階にあります。
こちらは落ち着いたバーの雰囲気。カウンターの向こうにはずらりとワイングラスが並んでいます。お、黒板にメニューも書いてありますね。早速、おすすめ料理を注文してみました♫
まずはこちら↑「九十九島殻付き牡蠣」850円 (税抜)。佐世保の冬の味覚といえば、やっぱり九十九島かきですよね。オリーブオイルやトマトを加えたオリジナルソースでいただきます。では、シークワーサーを絞ってと…「んー♡とろける~!」独特の臭みもまったくなく、ソースが牡蠣の旨味を引き立てています!生が苦手な方には、焼き牡蠣、または蒸し牡蠣にしてくれるそうですよ。
ここでお待ちかね、ワインの登場です!グラスに注がれたのは白ワイン。店主の杉本政勝さんいわく、牡蠣には酸味やミネラル香のある「白」がよく合うそうです。
いただいたのは、↑Bourgogne Blanc Cuvee Saint Vincent(ブルゴーニュ ブラン キュヴェ サン ヴァンサン)というフランスのブルゴーニュ地方原産のもの。(グラス 900円 税抜)「シャルドネ種」という品種のぶどうを使ったワインだそうです。
「九十九島かきには、酸味が強すぎず、柔らかみのあるシャルドネを合わせました」と杉本さん。通常、生牡蠣には酸味の強いワインを合わせるそうですが、九十九島かきは臭みが少なく旨みも濃厚なので、酸味が柔らかい方が合うのだとか。
ワインと料理の相性のことを「マリアージュ」と言いますが、↑この組み合わせは、最高でした♡
カウンター席にいると、杉本さんの軽快なトークが楽しすぎて、時間を忘れてしまいそう。おいしいワインや料理はもちろんですが、杉本さんとのおしゃべりを楽しみながらいただくのが、すぎmotoスタイルなのです。
某有名ホテルのフレンチレストランで修行し、ハウステンボスの迎賓館に勤めたのち、佐世保での独立を決めたという杉本さん。ソムリエ歴28年目。ワインに合う食事は、奥様の真由美さんが担当されているそうですよ。おっと、またいい香りがしてきました♫
わぁ、おいしそう♡次に出していただいたのは、↑「九十九島かきの燻製」650円(税抜)です。毎年、コレを楽しみに来る方もいるほどの人気メニューで、牡蠣が苦手な方にも好評なのだそう。食べてみると…、「これは絶対、ワインに合う!」焼き牡蠣よりも旨味が凝縮された感じで、まさに癖になるおいしさでした。
ワインは↑Stark Conde the Field Brend 2017(スターク・コンデ ザ・フィールド・ブレンド 2017)グラス900円(税抜)をいただきました。南アフリカ原産の辛口ワインです。
杉本さんいわく、「牡蠣のミネラル感と燻製の香りがワインに合う」とのこと。燻製した牡蠣の旨味を引き出してくれるそうです。
これまた最高のマリアージュ♡口の中に燻製の余韻が残っているうちに、ワインをいただくと格別!もう、お箸もグラスも止まりません。
(↑後ろのワインセラーには、たーくさんのワインが眠っていました)
奥にはテーブル席もありました♪ワイン好きな仲間とぜひ!
最後に、厨房を担当されている、奥様の真由美さんにもご登場いただきました。実は奥様もソムリエの資格を持っているそうですよ(シェフ&女性ソムリエは県内初)。真由美さんが手がける、季節感やワインとの相性を大切にした料理と、政勝さんがセレクトするワイン。2つのマリアージュ♡をお楽しみください。
【Wine&料理 すぎmoto】
住所:佐世保市下京町10-7 シネマ太陽ビル7 101号
電話番号:0956-22-2098
営業時間:18:00~23:00(OS)
店休日:毎週月曜日・第1火曜日
駐車場:無し
#03 常時200種が揃うワインセラーが魅力@ワインハウス ボルドー
最後に訪れたのは、同じく市内中心部にある「ワインハウスボルドー」。先ほどの2店舗とは国道を挟んで反対側。四ヶ町アーケードから少しはずれた路地にある、隠れ家的なお店です。
ボルドーは今回ご紹介した3店舗の中で、最も歴史のあるワインバー。佐世保のワイン好きたちに長年愛されてきたお店です。ワイン樽があちこちにありますね♫
早速、おすすめの料理を注文してみました。↑こちらは「九十九島産アジのエスカベッシュ」600円(税抜)。エスカベッシュは、スペイン料理で酢漬けのこと。日本でいうところの「南蛮漬け」に近い料理です。
「エスカベッシュには、やや辛口の白が合いますよ」とフランス産の白ワインをセレクトしてくださったのは、ソムリエールの田中倫子さん。カウンター席は、こうしてお店の方とお話ししながらいただけるのがいいですね。
選んでいただいたのは、↑MUSUCADET SEVRE ET MAINE(ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ)(グラス700円/ボトル3,400円 税抜)。フランスのロワール地方原産で、すっきりとした辛口でやさしい酸味と甘味をあわせもつワインです。
では、いただきまーす♪「アジおいしい♡これは絶妙な酸味と甘みでワインが欲しくなる味!」あ、アジと味、かけたわけではありませんよ。ワインもすっきりとした後口で、エスカベッシュとの相性ぴったりでした。
ボルドーといえば、なんと言ってもドアの向こうにチラッと見える「あれ」が有名なんですよね。
え??わかりませんか。
ジャーン!ドアの向こうにあったのは、ワインセラーでした。ガラス越しにたくさんのボトルが見えていたの、わかりましたか。↑ワインを選んでいるのは、支配人でソムリエ(ソムリエ歴15年)の水野尾武彦さん。こちらでは、常時200種類ものワインが貯蔵されているそうです。
私もワインセラーに入らせていただきました。わぁ、本当にいっぱい!常連のお客さんは、ここで好きなワインを選ばれるそうですよ。(よく見ると、ボトルに緑の値札がついていました)この中から好きなワインが選べるなんて、ちょっと贅沢な気分♡
続いて、水野尾さんがセレクトしてくれたのは、本日初めての赤ワイン!
↑Finca Bacara(フィンカ・バカラ)(グラス700円/ボトル4,000円 ※税抜)というスペイン原産のビオワイン(自然派ワイン)です。空飛ぶクジラの背中に街が乗っている、かっこいいラベルデザイン。自然派らしいフルーティな味わいが特徴だそうです。
あわせて出していただいたのは、「天然サバの燻製 サラダ仕立て」800円(税抜)。こちらもサバの臭みがなくて美味でした♡やっぱり燻製とワインは相性バツグンですね。フルーティな赤の果実味が、かえって燻製の香りを引きててくれるから不思議です。
とにかく種類が豊富なので、ここに来ればきっと好みのワインに出会えるはず!不定期ですが、ワインのイベントやパーティも開催されているそうですよ。ワイワイ飲み比べも楽しそうですね♫
【ワインハウス ボルドー】
住所:佐世保市下京町9-15
電話番号:0956-24-8716
営業時間:19:00~深1:00
店休日:不定休
駐車場:無し